足、足指の変形、歪みはひざ、腰の痛み、噛み合わせの不調の原因となっていることもあります
今月の話題は足指です。
足指が靴を履いたときに曲げられていると、その上の体幹が影響を受けます。噛み合わせも影響を受けます。足指は真直ぐ伸びていることが大事です。
日本人の足指の形は3つのタイプに分かれます。親指よりも人差し指が長いタイプはギリシャ型、狩猟民族タイプ、目が弱い傾向がある。親指が一番長く、順に短くなっていくエジプト型、遊牧民族タイプ、鼻が悪い傾向がある。
5本がほぼ同じ長さのスクエア型。農耕民族タイプ。東洋医学では、体の部位と臓器にはそれぞれ関連があるといわれ、歩行時に特定の指に強く圧力がかかると、それぞれ関連する臓器を痛めるためと言われます。
足には3つのアーチがあり、クッションの働きをしています。
① 前方横アーチ:指の付け根をつなぐアーチ
② 外側アーチ:縦の外側のアーチ。内反小趾、О脚の人はこのアーチが崩れています。
③ 内側アーチ:縦の内側のアーチ。崩れると扁平足になります。
履いている靴や生活習慣が原因で足指の変形はおこります。靴サイズが小さくて幅の狭い窮屈な靴では指がまっすぐ伸びず、指の変形原因になります。大きすぎると中で足が滑ってつま先にあたり、やはり中で指が曲がります。滑りやすいと、とっさの動きに対応できず、無意識に指を曲げて緊張し続けているため、屈み指の原因になります。靴ずれ、タコの原因です。
変形には以下の3種類があります。
① 浮き指:指が地面に付いていない。浮き指が進行して内側に反れ曲がって、くの字に変形したものが外反母趾。
② 寝指:指がねじれて隣の指の下に潜り込んでいる。
③ 屈み指:指がいつも屈曲しているもの。
靴を選ぶときは、かかとがしっかり支えられていることが必要です。靴の中で指が自由に動けるか、さらに靴の先端に隙間があることを確かめます。必ず履いて歩いてみます。かかとがしっかり押さえられているか、中で足が滑らないか確かめましょう。3つのアーチが圧迫されていないか。歩幅を変えて試してみます。ハイヒールは外反母趾、内反小趾の原因になります。なるべく履く時間を短くすることが良いでしょう。
ケアとしては、つぼ療法で爪もみをすると気の流れが良くなります。爪の生え際の両側、少し下あたり井穴(せいけつ)を刺激します。小指は耳。親指は頭痛や鼻に関連します。足、足指の変形、歪みはひざ、腰の痛みの原因となっていることも多いといわれています。5本指ソックスを履くと、血行が良くなり、しっかり踏んばることができます。改良されたサポートソックスでは指の矯正がなされるため、さらに良い効果があります。オリンピック選手が五本指ソックスを履き、上体が安定し、体の揺れが少なくなり、動作がスムーズになったという話もあります。ひも靴は、ひもで靴をしっかり足にフィットさせやすく、推奨です。足指のストレッチも効果的です。足と手で握手をします。足指の間に手の指を入れて握手し、握りしめるようにします。無理のないように、何回かするとよいでしょう。左右行います。