矯正歯科の選び方について

矯正歯科の選び方について

今月の話題は矯正歯科を選ぶポイントです。

①治療前の検査を一通り行っているか

横顔のレントゲンを撮り、あごに植わった歯がどのような角度で植わっているのか、頭蓋、下あごに対して前後的にどのような位置に歯があるのかを調べます。
あごの骨の中で歯列が3次元的にどのような位置にあり、歯をどのような位置に移動できるか、移動するべきかを計画します。
上下それぞれのあごの大きさについても判定が必要です。

得られた検査結果に基づいた治療計画を提示してくれるかも大事です。

②担当する歯科医師自身が行った症例が提示されているか

治療結果は担当する歯科医師によって異なります。それは思い描いている理想咬合に違いがあるためです。
もちろん個々のヒトの歯は様々ですので、治り方に違いがあるのは当然です。

その中で前歯のかぶさりがどのくらいの治り方を目標としているのか、上下の前歯がどのくらいの角度で噛み合っているのか、顔貌との関連、歯列の形、幅、咬合状態には歯科医師の個性、志向が出ます。
複数の治療結果を見ると、その歯科医師の治療傾向、治し方がわかります。

③治療計画は実現性が高いものであるのか

ご本人の希望にこたえようと、実現性の低い目標を設定していないか。
その治療計画がどの程度の実現性を持つのか。
リスクはないのか。

④矯正歯科学会の認定医について

矯正歯科学会の認定医の資格は持っていないよりはあったほうがいいでしょう。
しかし、同等以上の実力を持つ歯科医師はたくさんおられます。

⑤治療の方法を複数提案してくれるかどうか

治療の方法をできれば複数提案し、それぞれのメリット、デメリットを説明してくれるか。
一つの方法のみの提示で選択肢がないときは、なぜそうなのかを聞きましょう。

⑥矯正治療のメリット・デメリットの説明があるか

矯正治療全般にわたるメリット、デメリットを説明してくれるか。
出発点となる矯正治療そのものを行う必要があるのかも重要です。
得られる結果と支払う代償、更にリスクの検討が必要です。

⑦矯正治療で使う器械は選択できるか

矯正治療で使う器械を複数提案し、選択できるのか。
ワイヤーのみかマウスピースのみか。両方から選択できるのか。
どちらかで行き詰ったときに代替えのカードを持っていると安心です。

子供であれば取り外せる器械は選択肢としてあるのか。
子供でも固定式の装置を使うのか。幼若永久歯は虫歯になりやすいです。

⑧治療の進行について説明があるか

治療の進行について今何を行っているかの説明があるか。
やはり矯正治療は歯科医師のみでは進まないため、本人の理解が大切です。

⑨矯正治療の目標への理解は十分か

自分の矯正治療の目標が何であるのかを十分理解してくれているか。
審美が目的であるのか、健康が目的であるのか。
どの程度の治り方を期待しているのか。審美と健康は必ずしも両立しません。

⑩治療期間が適切かどうか

治療期間において無理がないか。
ぎりぎりの期間では十分な結果を得たうえでの終了にはなれないことがあります。