矯正治療後のリテンションについて

矯正治療後のリテンションについて

矯正治療後のリテンション(保定 歯を固めること)にはリテーナーを使います。
固定式と取り外し式のものがあります。

今月の話題は矯正治療後のリテンション(保定 歯を固めること)についてです。

矯正治療を終えた後は、リテンションをしっかり行うことが大切です。
動いてきた歯の歯槽骨はまだ弱いため、動かしてきたその位置に歯を維持しきれません。

歯列には噛む時の力のほか、歯ぎしり、食いしばり、舌の力、噛み癖や唇の癖、寝相の力、頬杖の力等がかかります。
まだ支えが弱いので、力がかかると簡単に歯は移動してしまいます。

そのため、そのままの位置で歯を維持し、その形のまま骨が歯をしっかり支えられるようになるまで固まるのを待つ必要があります。1年から2年ほどの時間が必要です。

この時に歯列を保つ装置がリテーナーです。

取り外し式リテーナーのメリットとデメリット

リテーナーには固定式と取り外し式の2種類があります。

取り外しタイプの利点は
①外すと何もないため、歯ブラシが普通に行える。
②壊れにくい。壊れても修理ができる。マウスピースタイプは修理ができない。
③歯並びの維持力が強いため長期に使える。
④誤ってはめるのを忘れて歯の移動があっても、しばらく押し込んでいると元に戻せる。

24時間の使用が終わると夜のみの使用や、マウスピースタイプだと2日に一度または週に一度の装着になりますが、癖の強い人ほど歯の動きあがるので、その程度により、個人個人の変化のしかたに合わせての使用時間にアレンジすることができます。

取り外し式のリテーナーの欠点は
①着脱が面倒。歯ブラシの時は外さないといけない。外して歯ブラシをし、リテーナーも歯ブラシをかけて清潔に使う必要がある。
②通常のものは厚みがあるため、話しずらい。
③通常のリテーナーはワイヤーが1本見える。
④マウスピースタイプのものは1日中はめていると歯が埋没してくる。

固定式リテーナーのメリットとデメリット

固定式の利点は
①着脱のわずらわしさがない。
②通常のリテーナーと違い、厚みがないためしゃべりやすい。快適であるためつけていることを忘れてしまう。
③歯の裏側につけるため見えない。

固定式の欠点は
①外せないため歯垢や歯石がつき、しっかりブラッシングをしないとリテーナーの部分から虫歯になる。
②フロスが通らないため、歯の間の汚れをとることができない。
③接着剤で固定しているため、知らない間に外れていることがある。歯列が動いて初めてわかる。リテーナーの外れたところから虫歯になりやすい。
④ねじったワイヤーで止めた時はねじれがほどける力が歯に伝わり、その力で、思わぬ方向へ歯が移動することがまれにある、です。