14歳女の子 遠心移動装置とマルチブラケット装置を併用して歯を抜かずに歯並びを改善した症例

  • ホーム
  • 治療事例
  • 14歳女の子 遠心移動装置とマルチブラケット装置を併用して歯を抜かずに歯並びを改善した症例

治療前

治療後

主訴 「出っ歯を治したい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、上下の前歯には歯がずれたり傾いたりしてガタガタに並んでいる「叢生(そうせい)」が認められました。
また、上の前歯が突出している状態で上下の顎の位置関係を調べた結果、下顎に対して上顎が正常な位置よりも前方に出ている「アングル2級」であることがわかりました。

このままの状態では見た目が悪いだけでなく、歯が重なり合っている部分や隙間に食べ物が挟まりやすいうえに歯ブラシも届きにくく、虫歯や歯ぐきに炎症が生じる「歯周病」のリスクが高まることが予想されます。

以上のことから、矯正治療で歯並びを整える必要があると診断しました。

治療内容 歯を正しい位置に並べるためのスペースを確保する方法として、以下2つを提案しました。

①上下左右の歯1本ずつ、合計4本を抜歯する方法
②歯は抜かず、奥歯を後方に移動させる「遠心移動装置」を用いて上下左右の奥歯を動かす方法

患者様は「歯を抜かずに治療したい」との理由から、②を選択されました。
ただし、奥歯がしっかり動かなかった場合は抜歯が必要になることもあわせて説明しています。

また、スペースを確保したあと、歯の表面に取り付ける四角いボタン状の装置「ブラケット」にワイヤーを通して歯を動かす「マルチブラケット装置」を用いる矯正方法についてもご説明し、ご了解をいただきました。

その後、遠心移動装置を使用して上下左右の奥歯を動かした結果、歯を抜かずに十分なスペースを確保できたため、全体のバランスを確認しつつ、マルチブラケット装置を使って歯並びを整えました。

年齢 14歳女の子
治療期間 2年1ヶ月(22回)
費用 650,000円
治療のリスクについて ・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

矯正治療のリスクについてこちらをご確認ください。