12歳女の子 歯を後方に移動させる装置とワイヤー矯正を併用して抜歯せずにデコボコの歯並びを整えた症例

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治療前

治療後

主訴 「デコボコしている歯並びを治したい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、上下の前歯がデコボコに乱れて生えていました。歯並びの乱れは、歯が適切な位置に生えるためのスペースが不足していることが原因だと考えられます。
とくに、上左右の糸切り歯は唇側に飛び出して生える八重歯になっており、下の歯とうまく噛み合わず、上下の歯の間には隙間が見られました。

このままの状態を放置すると、見た目に悪影響が出るだけでなく、歯ブラシが十分に当たらずに虫歯や歯周病のリスクが高まったり、噛み合わせの悪さから将来的に歯や顎に痛みが生じたりするおそれがあります。

以上のことから、矯正治療で歯並びや噛み合わせを改善する必要があると診断しました。

治療内容 歯並びを整える方法として、以下2つの治療を提案しました。

①抜歯矯正
奥歯を数本抜いて歯を移動させるスペースを作り、歯並びを整える方法です。歯を並べるために必要な隙間が十分確保できるため、歯列全体をバランスよく整えることができます。一方で抜歯による痛みや、歯の移動量が多いことで治療期間が長くなる可能性がある点がデメリットです。

②非抜歯矯正
歯を抜かずに、歯と歯の間を広げたり歯を後方に移動させたりすることでスペースを作り、歯並びを整える方法です。抜歯矯正と比較すると確保できるスペースが少なく、歯の移動量にやや制限があるものの、抜歯矯正よりも治療期間は短くなる傾向があります。

それぞれの治療方法について丁寧に説明したところ、患者様は②の非抜歯矯正を希望されました。

非抜歯矯正をするにあたり、奥歯を後方に移動させる遠心移動装置と、歯の表面に接着する器具にワイヤーを通して歯を移動させるマルチブラケット装置を併用することもお伝えし、同意いただいています。

まずは遠心移動装置を用いて、歯を正しい位置に並べるためのスペースを確保しました。
その後、マルチブラケット装置を歯に装着し、歯並び全体のバランスを確認しながら段階的に歯の位置を整えます。
目立っていた上左右の犬歯の位置と噛み合わせにはとくに注意を払いながら、慎重に歯を移動させて、審美性と機能性の両方の改善を目指しました。

歯並びや噛み合わせに問題がないかをしっかりと確認し、治療を終了しています。

年齢 12歳女の子
治療期間 3年(33回)
費用 650,000円
治療のリスクについて ・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

矯正治療のリスクについてこちらをご確認ください。