10代女性「永久歯の犬歯が生えてこない。八重歯も気になる」歯ぐきに埋まっていた歯を牽引し、マルチブラケット装置を使って歯並びを整えた症例

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治療前

治療中

治療後

主訴 「永久歯の犬歯が生えてこない。下の歯並びの八重歯も気になる」とご相談をいただきました。
診断 診察したところ、年齢に対して右上の犬歯(3番)が生えていなく、レントゲン検査で嚢胞に取り囲まれている「濾胞性歯嚢胞(ろほうせいしのうほう)」であることが分かりました。
また、右下の犬歯(3番)が唇側に向かって生えている「八重歯」のほかに、上下の前歯部分にはガタガタに歯が生える「叢生(そうせい)」も見られました。
治療内容 濾胞性歯嚢胞は比較的よく見られる嚢胞です。良性ですが、周囲の骨が無痛性に溶かされてしまいます。口腔外科にて嚢胞を摘出し、さらに埋伏している歯を牽引することが必要です。この場合も口腔外科にて嚢胞を除去し、停留していた歯にアタッチメントを取り付け、当院にて牽引装置にて牽引しました。

その後、ワイヤーを通して歯を動かす「マルチブラケット装置」を用いて上下の歯並びを整える矯正治療をご提案しました。

年齢 10代女性
治療期間 4年(40回)
費用 治療費650,000円(その他に調整費・消費税が必要)
術後の経過や現在の様子 右上の犬歯を牽引し、通常の位置へ誘導し、全体の歯並びをきれいに整えることができました。バランスの良い噛める歯並びになりました。
現在は後戻りを防ぐために保定装置をつけていただき、定期検診で経過を観察しています。
治療のリスクについて ・治療中は発音しにくい場合があります
・矯正中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中に装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になることがあります
・歯の移動に伴って違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります

矯正治療のリスクについてこちらをご確認ください。