9歳女の子「出っ歯が気になる」ワイヤー装置と奥歯を後方に動かす装置を組み合わせ、歯を抜かずに治療した症例

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治療前

治療後

主訴 「出っ歯が気になる。前歯が傾いて生えてしまい、下の歯がでこぼこしている」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、上あごの骨が下あごの骨より前に出ている「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」が原因で前歯が前方に出ていました。
また、上下とも歯がきれいに並ぶためのスペースが不足して歯並びがでこぼこになっている「叢生(そうせい)」で、特に右下の前歯(犬歯/3番)は内側に大きく引っ込んでいました。

患者様は下唇を噛む癖があり、上の前歯が前方に倒れ、下の前歯が内側に押されていたことも、歯並びがでこぼこになった原因のひとつと考えられました。

上下の奥歯はまだ乳歯が残っており、間もなく永久歯に生え替わるタイミングでした。

治療内容 四角いボタンのような小さい装置を歯に接着し、ワイヤーを通して歯を動かす「マルチブラケット装置」と、奥歯を後方に移動させる「遠心移動装置」を組み合わせ、スペースを確保して前歯をきれいに並べる治療を行いました。
また、確保したスペースを利用して、上下の奥歯が永久歯に生え替わる際に正しい位置に並ぶことを目指しました。

通常であれば前歯の隣りの歯(第1小臼歯/4番)を抜いたり、歯と歯の間をわずかに削ってスペースを作る「ディスキング」を併用して治療することもあるケースですが、今回は前歯だけでなく奥歯から動かすことで、歯を抜いたり削ったりすることなく十分なスペースを確保することができました。

患者様には、下唇を噛むことによって歯並びに悪影響があることをご説明し控えていただいたので、治療がスムーズに進み、歯が後戻りするのを予防できました。

年齢 9歳女の子
治療期間 約3年
費用 治療費650,000円(その他に調整費・消費税が必要)
術後の経過や現在の様子 上の前歯は後ろに下がり、斜めに傾いていた角度も真っすぐになりました。
下の前歯も重なりがなくなり、きれいに並びました。また、治療中に生え替わった永久歯も問題なく生え揃いました。
歯を抜いたり削ったりせずに治療ができ、患者様にも大変お喜びいただけております。
治療のリスクについて ・治療中は発音しにくい場合があります。
・矯正中、舌が動かしにくいことがあります。
・治療中に装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になることがあります。
・歯の移動に伴って違和感や痛みを感じる場合があります。
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります。

矯正治療のリスクについてこちらをご確認ください。

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