12歳女の子 前歯の隙間をワイヤー装置と奥歯を後方に動かす装置を併用した矯正治療で改善した症例
治療前





治療中

治療後





主訴 | 「前歯の隙間を治したい」とご相談いただきました。 |
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診断 | 拝見したところ、歯が正しい位置に並ぶためのスペースが不足しているため、上前歯が前方に突き出して生えていました。 また、舌で前歯を押す癖の影響で、上前歯がずれて中央に隙間ができています。 さらに、歯並びの乱れが原因で全体的な噛み合わせも悪くなっていました。 このままの状態を放置すると、見た目に悪影響が出るだけでなく、食事や発音がしにくくなったり全身のバランスにゆがみが生じたりするおそれがあるため、矯正治療で歯並びと噛み合わせを改善する必要があると診断しました。 |
治療内容 | 歯並びと噛み合わせを整える治療として、以下2つの方法を提案しました。
①抜歯矯正 ②非抜歯矯正 それぞれのメリットとデメリットを丁寧にお伝えしたところ、患者様は②の非抜歯矯正を選択されました。 まず、固定式の遠心移動装置を用いて上下奥歯を後方に動かし、歯を正しい位置に並べるためのスペースを十分に確保します。 次にワイヤー装置を用いた矯正治療で、上前歯の突出感と隙間、噛み合わせの位置を改善し、審美性を整えながらバランスよく噛めるように調整しました。 また、舌で前歯を押す癖がそのままでは、矯正治療がスムーズに進まなかったり歯並びの後戻りにつながったりすることがあるため、トレーニングを行って舌の癖を改善し、治療を終了しています。 |
年齢 | 12歳女の子 |
治療期間 | 2年9ヶ月(27回) |
費用 | 650,000円 |
治療のリスクについて | ・治療中、発音しにくい場合があります ・治療中、舌が動かしにくいことがあります ・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります ・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります ・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります |