12歳男の子 奥歯を後ろに動かす装置とワイヤー矯正を組み合わせて抜歯せずに歯並びを整えた症例

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治療前

治療後

主訴 「デコボコした歯並びをきれいにしたい」とご相談いただきました。
診断 患者様は上下ともに乳歯が1本ずつ残っており、永久歯への生え変わりが終わっていない「混合歯列期」の状態です。

また、上の前歯は歯が適切な位置に並ぶためのスペースが足りずデコボコに並ぶ「叢生(そうせい)」でした。
叢生をそのままにすると、見た目に影響が出るだけでなく、歯が重なっている部分に歯ブラシが届きにくく汚れが溜まりやすいため、歯茎が腫れる「歯肉炎」や虫歯のリスクが高まります。

以上のことから、歯並びを整える矯正治療が必要と診断しました。

治療内容 奥歯を後方に引っ張る「遠心移動装置」と、歯の表面にワイヤーを通す器具を装着しワイヤーの力で歯を移動させる「マルチブラケット装置」を組み合わせた矯正治療を提案しました。

叢生の治療では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯をしたり、歯と歯の間をわずかに削る「ディスキング」を施したりすることがあります。
提案した方法であれば、奥歯から移動させることで歯を抜いたり削ったりせずに十分なスペースを確保でき、効率的に歯を正しい位置へ移動させることが可能です。

まず遠心移動装置を取り付け、奥歯を移動させて前歯が正しく並ぶためのスペースを確保し、続いてマルチブラケット装置で歯並びを整えました。

定期的に装置の調整をしながら、ただ奥歯を移動させるだけでなく、前歯の傾きや位置関係、全体的な噛み合わせにも細心の注意を払いながら治療を進めました。

年齢 12歳男の子
治療期間 2年8ヶ月(29回)
費用 650,000円
治療のリスクについて ・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

矯正治療のリスクについてこちらをご確認ください。