10歳男の子 奥歯を後方に動かす装置とワイヤー装置を組み合わせて八重歯が目立つ歯並びを抜歯せずに改善した症例

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治療前

治療中

治療後

主訴 「八重歯が気になるので治したい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、上左右の前歯2本(犬歯)が隣り合う歯よりも大きく前に飛び出している「唇側転位」、いわゆる八重歯の状態でした。
患者様は歯の大きさに対して顎が小さく、歯が正しい位置に生えるためのスペースが不足したことで、八重歯が引き起こされたのだと考えられます。

八重歯を放置すると、歯ブラシの毛先が届きにくいことが原因で磨き残しが多くなり、虫歯や歯ぐきが炎症を起こす「歯肉炎」などのリスクが高まるため、歯並びを改善する必要があると診断しました。

治療内容 保護者様は「できるだけ歯を抜かずに歯並びを治したい」と希望されたため、以下2つの装置を併用する治療方法を提案し、同意いただきました。

・奥歯を後方に移動させ、歯が並ぶスペースを確保する「遠心移動装置」
・歯の表面に四角いボタン状の装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす「マルチブラケット装置」

まずは遠心移動装置を使用し、奥歯を後方に移動させて歯が正しく並ぶためのスペースを確保します。前歯だけでなく奥歯から歯を動かすことで、歯を抜いたり削ったりすることなく、十分なスペースを確保することができました。

その後、マルチブラケット装置で歯並びを整え、噛み合わせにも問題がないことを確認し、治療を終了しています。

年齢 10~12歳男の子
治療期間 3年0ヶ月(36回)
費用 650,000円
治療のリスクについて ・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

矯正治療のリスクについてこちらをご確認ください。