12歳女の子 奥歯を後ろに動かす装置とワイヤー矯正を併用して抜歯せずに歯並びを改善した症例

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治療前

治療中

治療後

主訴 「デコボコに生えている八重歯が気になるので、歯並びをきれいにしたい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、上下の奥歯が通常よりも前方に位置しており、歯の並ぶスペースが不足しているため、歯がデコボコに生える「叢生(そうせい)」の状態でした。
特に上左右の前歯2本は本来の位置より大きく外側に飛び出ている「八重歯」で、噛み合わせにも悪影響が出ていました。

歯並びが悪いままだと歯ブラシが当てにくく、虫歯や歯周病の原因となるおそれがあります。また、噛み合わせの悪さから顎に負担がかかり、将来的に顎関節症になる可能性もあります。
以上のことから、歯が動くためのスペースを確保し、歯並びを改善する治療が必要だと診断しました。

治療内容 患者様の場合、奥歯が前方に位置していることで歯並びのスペースが狭くなっているため、抜歯による方法ではスペース不足を解消することはできないと判断しました。
また、このままだと奥歯が内側に傾いている「舌側傾斜」もさらに強まり、歯並びが悪化しスペース不足も進行すると考えられます。

叢生の根本的な原因である奥歯を歯の後方「遠心」に移動させることで十分なスペースを確保し、歯を抜いたり削ったりすることなく全体的な歯並びを改善する治療方法を提案し、同意いただきました。

まず、奥歯を後ろに移動させる「遠心移動装置」を上下の奥歯に装着しました。これにより奥歯が本来の位置へ戻り、飛び出ていた八重歯が入るスペースができます。

次に、歯に装着した四角いボタンのような器具にワイヤーを通して歯を動かす「マルチブラケット装置」を取り付け、歯並びを整えました。

年齢 10~12歳女の子
治療期間 3年1ヶ月(21回)
費用 650,000円
治療のリスクについて ・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

矯正治療のリスクについてこちらをご確認ください。