12歳男の子 大臼歯遠心移動装置とマルチブラケット装置を用いた矯正治療で出っ歯を改善した症例
治療前
治療中
治療後
主訴 | 「出っ歯を治したい」とご相談いただきました。 |
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診断 | 拝見したところ、右上の奥歯が本来の位置より前方にずれているため、右上の前歯が生えるスペースが不足しています。このままでは、将来的に八重歯になる可能性が高いと予測されます。
さらに、右下の奥歯も前方にずれているため、これから生えてくる永久歯のスペースが十分に確保できていません。この奥歯のずれが前歯の位置にも影響を及ぼし、やや出っ歯のような歯並びになっています。 この状態を放置すると、歯並びの乱れによる噛み合わせの悪化や、顎の正常な成長が妨げられる可能性があり、将来的に歯や顎に痛みが生じるリスクが考えられます。 現在は顎の成長期にあるため、今の段階で治療を行うことで、抜歯を伴わない矯正治療によって歯並びの改善が見込めると診断しました。 |
治療内容 | 永久歯が正しい位置に生えるためには十分なスペースが必要ですが、右上下のみを抜くと全体的な歯並びや噛み合わせのバランスが崩れてしまうおそれがあり、左側の抜歯も検討しなくてはなりません。
そこで今回は、不要な抜歯を避けるため上下の奥歯を後方に移動させる「大臼歯遠心移動装置」を用いた矯正治療を提案し、同意いただきました。この装置により、前方にずれた奥歯を本来の位置に戻し、永久歯が正しい位置に並ぶためのスペースを確保しています。 その後、確保したスペースを活用して、歯の表面に接着した装置にワイヤーを通して歯を動かす「マルチブラケット装置」を使用し、全体的な歯並びのバランスを整え治療を終了しました。 |
年齢 | 12歳男の子 |
治療期間 | 3年1ヶ月 |
治療回数 | 25回 |
費用 | 630,000円 |
治療のリスクについて | ・治療中、発音しにくい場合があります ・治療中、舌が動かしにくいことがあります ・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります ・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります ・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります |