13歳女の子 マルチブラケット装置と遠心移動装置を組み合わせた矯正治療で抜歯せずに出っ歯を改善した症例

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治療前

治療後

主訴 「出っ歯が気になるので、できれば歯を抜かずに治したい」とご相談いただきました。
診断 拝見したところ、下顎が通常より後ろに位置しているため、上顎が前に出て見えるいわゆる出っ歯の状態でした。また、下唇が上顎の前歯を押し上げており、右の前歯が前方に傾斜して噛み合わせが悪くなっています。

さらに、食いしばりや噛みしめの癖「クレンチング」も認められました。歯並びを整えることで、口周りの筋肉の緊張が緩和されクレンチングの軽減が期待できます。

噛み合わせの問題やクレンチングを改善するために、矯正治療で歯並びを整える必要があると診断しました。

治療内容 噛み合わせを整える方法として以下の治療を提案し、同意いただきました。

・奥歯を後方に動かして奥行きを広げる「遠心移動装置」を用いて、歯を動かすためのスペースを確保する
・歯の表面に四角いボタン状の器具を貼り付け、そこにワイヤーを通して歯を移動させる「マルチブラケット装置」を使用して歯並びを整える

マルチブラケット装置と遠心移動装置を組み合わせることで、歯を抜かずにスペースを確保して上顎の歯並びを後方に移動させることができるため、出っ歯の解消が期待できます。

まず、奥歯に遠心移動装置を取り付けて後方にしっかりと移動させ、歯を動かすためのスペースを確保します。
次に、マルチブラケット装置とワイヤーを装着し、歯並びを正しい位置に整列させました。

治療の結果、前歯が計画通りに引っ込んで理想的な歯並びと噛み合わせになり、クレンチングも改善傾向が見られたため、治療を終了しています。

年齢 13歳女の子
治療期間 3年(22回)
費用 630,000円
治療のリスクについて ・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

矯正治療のリスクについてこちらをご確認ください。