10代女性「上の犬歯が飛び出して生えてきている」マルチブラケット装置と奥歯を後ろに動かす遠心移動装置を組み合わせ、歯を抜かずに矯正した症例
治療前
治療後
主訴 | 「上側左右の犬歯が飛び出して生えてきている。八重歯が気になる」とご相談をいただきました。 |
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診断 | 拝見したところ、歯がでこぼこに生えてしまう「叢生(そうせい)」で、一般的には、抜歯をともなう重度のレベルでした。 特に、上の左右の犬歯(3番)は本来隣り合う歯と大きくずれて生えている「八重歯」で、かみ合わせも悪くなっていました。 |
治療内容 | 歯科専用接着剤を用いて歯の表面に四角いボタンのような器具を貼り付け、そこにワイヤーを通して歯を移動させる「マルチブラケット装置」と、奥行きを広げ奥歯を後ろに引く「遠心移動装置」を組み合わせ、前歯のスペースを確保して歯並びをきれいにする治療をご提案しました。
通常であれば前歯の隣りの歯(第1小臼歯/4番)を抜いたり、歯と歯の間をわずかに削ってスペースを作る「ディスキング」を併用して治療することもあるケースですが、マルチブラケット装置と遠心移動装置を組み合わせた矯正方法であれば、歯を抜いたり削ったりせずに十分なスペースを確保することが可能です。 |
年齢 | 10代女性 |
治療期間 | 3年10ヶ月(40回) |
費用 | 治療費650,000円(その他に調整費・消費税が必要) |
術後の経過や現在の様子 | 犬歯が正しい位置に収まり、歯並びが整いました。 患者様には、きれいになった歯並びに大変ご満足いただき、歯を抜いたり削ったりせずに治療できたことにもお喜びいただけております。 |
治療のリスクについて | ・治療中は装置が原因で発音しにくくなる場合があります。 ・矯正中、舌が動かしにくいことがあります。 ・治療中、まれに装置で頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります。 ・歯の移動にともない、違和感や痛みを感じる場合があります。 ・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります。 |