2045年に人類が今まで経験したことのない変革の時代が来ることが予想されています。

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今月の話題はシンギュラリティです。

シンギュラリティ(技術的特異点)とは人工知能の発達により、人間には予測できないスピードで社会が変化がするようになる瞬間のことを言います。インテルの創業者ゴードン・ムーアは集積回路の複雑さが毎年2倍になることを分析報告しました(ムーアの法則)。

レイ・カーツワイルはムーアの法則を拡張し、収穫加速の法則を提唱、コンピュータの計算能力は加速度的に向上していることを示しました。彼は15種類の独立した項目についての進化の年表を作り、次のイベントが発生するまでの時間間隔を対数表示しました。どの年表も最近になるほど短い間隔で次のイベントが発生していることがわかります。

世界のどの分野でも加速度的に新しいイベントが発生しており、カーツ・ワイルはこのまま推移すると2045年には技術的進化のスピードが指数関数的に加速し、特異点、グラフがほぼ垂直になってしまうポイント、無限大になる年に達すると予測しています(2045年問題)。例えば、現代のほとんどのコンピュータは、メモリのプログラムを逐次実行していくノイマン型コンピュータです。ニューロコンピュータと呼ばれる非ノイマン型のコンピュータは、コンピュータ上に神経細胞を模倣したニューロンを形成し、一つのニューロンの興奮状態をシナプスを介して他のニューロンに伝えます。

2012年にはグーグルで16000のニューロン、10億個のシナプスを持つニューロコンピュータが完成しました。2030年代にはニューロンの数を脳を上回る数に増やし、人間の脳の神経細胞のネットワークをそのままニューロコンピュータにコピーすることが可能になるといわれています。コンピュータが意識を持つことも可能になると考えられています。

 

シンギュラリティの到来により、

  1. あらゆることが自動化し、あらゆるモノの生産コストが大きく下がるといわれています。爆発的なデフレが起きると考えられています。
  2. 職業の在り方も変わり、全員が働かなければいけない社会ではなくなり、人手不足は解消する反面職業を失った人が増えるといわれています。専門職以外の単純労働の職業がなくなる可能性があります。今の生活保護のようなベーシックインカムが導入されることも考えられています。
  3. 人間の意識をデータベースにアップロードしたり、記憶を他の人に引き継いだりすることも可能になるかもしれません。人工知能が判断することにより、それを実行するためのロボット産業は需要が急激に増すことになります。
  4. 原子分子などの微細な要素を制御コントロールするナノテクノロジーが需要を増し、サイボーグ的な、人間そのものの改造が可能になることも考えられます。
  5. 物と物をインターネットで結びつけるIoT(internet of Thinngs)が広がり,家電や車などコンピュータ以外のものがネットでつながることになります。

技術の進化はシンギュラリティを本当に迎えるのかさえわかりません。今後も社会は指数関数的加速度で変革していくことは間違いないでしょう。